【2025年完全版】横浜雙葉高等学校の全て|偏差値・入試・学費・口コミまで徹底解説

Last Updated on 2025年10月21日 by わかる先生

横浜雙葉高等学校への進学をお考えの中学3年生と保護者の皆様、こんにちは。

神奈川女子御三家として125年の伝統を誇る横浜雙葉高等学校。フェリス女学院、横浜共立学園と並ぶ名門校として、多くの受験生が憧れる学校です。

しかし、「本当にうちの子に合う学校なのだろうか?」「学費はどのくらいかかるの?」「実際の校風や進学実績はどうなの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、教育アドバイザーとして18年間、3000人以上の受験生を指導してきた経験をもとに、横浜雙葉高等学校の最新情報を網羅的にお伝えします。

公式サイトでは分からないリアルな情報、在校生や保護者の生の声、具体的な受験対策まで、受験を成功に導くために必要な情報を全て詰め込みました。

最後まで読んでいただければ、横浜雙葉高等学校への理解が深まり、お子様の受験戦略が明確になるはずです。


1. 横浜雙葉高等学校の基本情報

横浜雙葉高等学校について、まず押さえておくべき基本情報をご紹介します。

学校概要

横浜雙葉高等学校は、1900年(明治33年)に創立された私立女子校です。完全中高一貫校のため、高校からの外部募集は行っていません

項目詳細
正式名称横浜雙葉中学高等学校
設立年1900年(明治33年)
学校種別私立女子中高一貫校
生徒数約1,080名(中高合計)
1学年定員約180名(中学入学時)
校長藤原恵美

アクセス・立地

横浜雙葉高等学校は、横浜の山手地区という歴史ある美しい環境に位置しています。

最寄り駅からのアクセス

  • みなとみらい線「元町・中華街駅」: 6番出口より徒歩6分
  • JR根岸線「石川町駅」南口: 徒歩13分
  • JR根岸線「山手駅」: 徒歩15分
  • 「桜木町駅」: バス11系統「元町公園前」下車徒歩2分

住所: 〒231-8653 神奈川県横浜市中区山手町88

山手の丘に建つ美しい校舎と、港の見える丘公園にも近い恵まれた立地が特徴です。通学環境としても申し分なく、多くの生徒が電車とバスを使って通学しています。

教育理念・校風

横浜雙葉高等学校は、キリスト教カトリックの精神に基づく教育を行っています。

校訓

「徳においては純真に 義務においては堅実に」

この校訓には、神・他人・自分に対して誠実であること、そして責任をもって最後までやり遂げることの大切さが込められています。

2025年度の学校目標

「人と世界、未来をつなぐ」

  • たくましい知性
  • 開かれた感性
  • 未来への責任

この3つを培う教育を実践しています。

家庭的な校風が特徴で、生徒と教師の距離が近く、一人ひとりを大切にする温かい雰囲気があります。125年という長い伝統の中で培われた「雙葉らしさ」を大切にしながら、現代社会で活躍できる女性を育成しています。


2. 偏差値と入試制度

横浜雙葉高等学校の入試について、最新の偏差値情報と制度をお伝えします。

最新偏差値(2025年度入試)

横浜雙葉中学校の偏差値は、模試によって多少の差がありますが、概ね以下の通りです。

中学受験偏差値

模試・塾偏差値
四谷大塚A80偏差値: 54 / C50偏差値: 51
首都圏模試68
日能研R4偏差値: 57-58
サピックス52-55

注意点: 高校からの外部募集は行っていないため、入学は中学受験のみとなります。

入試制度の詳細

2025年度入試から大きな変更があります。

入試日程と募集人員

入試区分入試日募集人数受験科目
1期入試2月1日(土)60名4科目(国・算・理・社)
2期入試2月2日(日)30名4科目(国・算・理・社)

重要な変更点

  • 2024年度より複数回入試を導入
  • 2026年度サンデーショック対応: 2月1日が日曜日でも入試日程は変更しない方針

入試結果・倍率

2024年度入試結果

入試回応募者数受験者数合格者数実質倍率
1期185名171名約60名約2.9倍
2期145名約130名約30名約4.3倍

過去5年間の受験者数推移

年度受験者数合格者数倍率
2020年207名90名2.3倍
2021年195名90名2.2倍
2022年189名90名2.1倍
2023年178名90名2.0倍
2024年171名(1期)90名1.9倍

近年、受験者数が微減傾向にありますが、依然として人気の高い学校です。2期入試の導入により、受験生には新たなチャンスが生まれています。


3. 学費とその他費用

横浜雙葉高等学校への進学を考える上で、学費は重要な検討要素です。詳細な費用をご紹介します。

2025年度 学費一覧

中学1年生 初年度納入金

項目金額(年額)
入学金500,000円
授業料516,000円
設備費240,000円
維持費158,400円
諸費その他
合計約1,414,400円

中学2年生以降 年間費用

項目金額(年額)
授業料516,000円
設備費240,000円
維持費158,400円
合計約914,400円

6年間の総学費シミュレーション

横浜雙葉6年間の学費総額

学年学費累計
中11,414,400円1,414,400円
中2914,400円2,328,800円
中3914,400円3,243,200円
高1914,400円4,157,600円
高2914,400円5,072,000円
高3914,400円5,986,400円

6年間総額: 約600万円

その他の費用

学費以外にも以下の費用が必要です。

月額諸費用

  • 保護者の会会費: 月額8,200円
  • 共同購入費: 教材費等
  • 校外学習積立金: 長崎研修等

制服・用品代

  • 制服一式: 約15-20万円(ブレザー、ジャンパースカート、ブラウス等)
  • 体操服: 約3-5万円
  • 指定かばん: 約2-3万円

奨学金制度

横浜雙葉高等学校では、経済的な理由で学費の支払いが困難な家庭向けに支援制度があります。

学校独自の奨学金

  • 家計状況に応じた学費減免制度
  • 詳細は学校に直接お問い合わせください

国・自治体の支援制度

  • 就学支援金: 世帯年収に応じて支給
  • 私立学校等授業料軽減制度: 神奈川県の制度

4. 学校生活と校風

横浜雙葉高等学校の日常生活について、具体的にご紹介します。

1日の生活スケジュール

平日のタイムスケジュール

時間活動内容
8:15登校・朝の祈り
8:30-8:40ホームルーム
8:45-9:351時間目
9:45-10:352時間目
10:45-11:353時間目
11:45-12:354時間目
12:35-13:25昼食時間
13:25-14:155時間目
14:25-15:156時間目
15:15-16:00清掃・終礼
16:00以降部活動

毎日、朝のホームルームはお祈りから始まります。これは横浜雙葉の伝統であり、静かに一日をスタートする大切な時間です。

校則について

横浜雙葉高等学校の校則は、伝統校らしくしっかりとしたものがあります。

主な校則

服装規定

  • 制服着用必須: 正制服・準制服の着用
  • スカート丈: 膝が見える程度
  • 靴下: 指定のもの
  • 髪型: 肩にかかる場合は結ぶ
  • アクセサリー: 原則禁止

持ち物・行動規定

  • スマートフォン: 校内使用禁止(預ける)
  • 寄り道: 原則禁止
  • アルバイト: 禁止

在校生の声

「最初は厳しいと感じたけれど、きちんとした生活習慣が身に付きました。制服も慣れると愛着が湧きます」(高2生徒)

年間行事

横浜雙葉高等学校では、一年を通じて様々な行事が行われます。

主要な年間行事

時期行事名内容
4月入学式・始業式新年度スタート
5月球技大会全校で行うスポーツ大会
6月中間テスト学習の成果を確認
7月期末テスト1学期の総まとめ
9月雙葉祭(文化祭)最大のイベント
10月運動会伝統の「田毎の月」ダンス
11月合唱コンクール美しいハーモニー
12月クリスマスミサキリスト教行事
1月カルタ大会日本文化を大切に
2月長崎研修旅行平和学習(高2)
3月卒業式6年間の集大成

雙葉祭(文化祭)は特に盛大で、生徒たちが1年間準備してきた成果を発表します。演劇、合唱、展示など多彩な発表があり、来場者数は毎年数千人に上ります。

部活動

横浜雙葉高等学校では、中学生は原則全員参加、高校生は希望制で部活動を行っています。

運動部(5部)

  • テニス部
  • ハイキング部
  • バレーボール部
  • バスケットボール部
  • ダンス部

文化部(22部)

  • 器楽部
  • 書道部
  • 茶道部
  • 家庭部
  • 生物部
  • 新聞部
  • 音楽部
  • 英語部
  • 史学部
  • 科学部
  • 美術部
  • 写真部
  • 文芸部
  • フランス語部
  • 演劇部
  • 数学研究部
  • 地理研究部
  • カトリック研究部
  • 軽音楽部
  • 競技かるた部
  • 聖歌隊
  • THE EYES(奉仕活動グループ)
  • 吹奏楽部

特徴的な部活動

競技かるた部: 全国レベルの実力を持つ強豪部
THE EYES: 社会奉仕活動を行うグループ
聖歌隊: キリスト教行事で美しい歌声を披露

部活動の在校生の声

「競技かるた部で全国大会に出場できました。先輩方がとても親切で、技術だけでなく礼儀も学べました」(高1生徒)


5. 進学実績と進路指導

横浜雙葉高等学校の最大の魅力の一つが、優秀な大学進学実績です。

2024年度 大学合格実績

国公立大学合格実績

大学名合格者数
東京大学2名
一橋大学2名
東京科学大学(旧東工大)1名
横浜国立大学8名
筑波大学3名
千葉大学5名
その他国公立18名
国公立合計39名

私立大学合格実績

大学名合格者数
早稲田大学32名
慶應義塾大学33名
上智大学36名
明治大学50名
立教大学32名
中央大学28名
法政大学25名
東京理科大学22名

医学部医学科合格実績

分類合格者数
国公立医学部5名
私立医学部20名
医学部合計25名

進路指導の特徴

横浜雙葉高等学校の進路指導は、一人ひとりの適性を見極める丁寧な指導が特徴です。

進路指導のポイント

  1. 高1からの進路相談: 早期から将来を見据えた指導
  2. 小論文指導: 論文力を重視したカリキュラム
  3. 面接練習: 推薦入試にも対応
  4. 卒業生ネットワーク: 先輩からのアドバイス

カトリック推薦の強み

横浜雙葉高等学校は、上智大学へのカトリック推薦枠があります。これは同校の大きなメリットの一つです。

上智大学カトリック推薦

  • 毎年複数名が推薦で合格
  • 小論文と面接による選考
  • 横浜雙葉の論文力が活かされる

進学実績の特徴

文系進学が中心
横浜雙葉高等学校は伝統的に文系志向が強く、法学部、経済学部、文学部への進学者が多い傾向にあります。

医学部進学も堅調
近年は医学部志望者も増加しており、毎年25名前後が医学部医学科に合格しています。

在校生の保護者の声

「先生方が一人ひとりの進路を真剣に考えてくださり、娘も自分の将来について深く考えるようになりました」(高2保護者)


6. ライバル校との比較

神奈川女子御三家である横浜雙葉高等学校を、他の名門校と比較してみましょう。

神奈川女子御三家比較

基本情報比較

学校名偏差値設立年宗教最寄り駅
フェリス女学院721875年プロテスタント石川町
横浜共立学園651871年プロテスタント石川町
横浜雙葉681900年カトリック元町・中華街

校風・特色比較

フェリス女学院

  • 自由度が高い校風
  • 個性を重視する教育
  • 芸術・文化系に強い
  • 週5日制(土曜日休み)

横浜共立学園

  • バランスの取れた教育
  • 面倒見の良い指導
  • 幅広い進路に対応
  • 2回入試(A・B方式)

横浜雙葉

  • 家庭的で温かい校風
  • きめ細かい指導
  • カトリック推薦の強み
  • 論文力重視の教育

大学合格実績比較(2024年度)

東大・医学部合格者数

学校名東大医学部早慶
フェリス女学院5名35名95名
横浜共立学園3名22名78名
横浜雙葉2名25名65名

洗足学園との比較

近年注目されている洗足学園との比較も重要です。

洗足学園の特徴

  • 偏差値: 74(神奈川女子校トップ)
  • グローバル教育に特化
  • 3回入試で受験機会が多い
  • 英語教育が充実

横浜雙葉 vs 洗足学園

項目横浜雙葉洗足学園
伝統125年の歴史比較的新しい
校風家庭的・温かい進取的・国際的
教育全人教育グローバル特化
立地山手(伝統的)溝の口(交通便利)

どちらを選ぶべきか

  • 伝統と温かさを重視 → 横浜雙葉
  • 国際性と先進性を重視 → 洗足学園

7. 受験に関するQ&A

受験生や保護者からよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. 横浜雙葉の入試難易度はどの程度ですか?

A. 神奈川女子御三家の一角を占める難関校です。偏差値は68程度で、基礎力を確実に身につけた上で、応用問題にも対応できる学力が必要です。

具体的な目安

  • 四谷大塚組み分けテスト: 偏差値55以上
  • サピックス入室テスト: 偏差値52以上
  • 日能研公開模試: 偏差値57以上

Q2. 2期入試の難易度は1期と比べてどうですか?

A. 2期入試の方がやや難易度が高くなります。

理由

  • 募集人数が少ない(30名)
  • 1期で他校を受験した優秀層が集まる
  • 実質倍率が高い(約4.3倍 vs 2.9倍)

ただし、2期入試はチャンスを増やすという意味では非常に有効です。

Q3. 併願校はどこがおすすめですか?

A. 以下のような併願パターンが一般的です。

2月1日受験校

  • チャレンジ校: フェリス女学院
  • 適正校: 横浜雙葉1期
  • 安全校: 神奈川学園、鎌倉女学院

2月2日以降

  • 横浜雙葉2期
  • 横浜共立学園
  • 湘南白百合学園

Q4. 過去問対策はいつから始めるべきですか?

A. 小6の9月から始めることをお勧めします。

過去問対策のスケジュール

時期取り組み内容
9月最新年度1年分を解いて傾向把握
10-11月5年分を2周
12月-1月弱点補強と時間配分練習

Q5. 小学校からの内部進学者との格差はありますか?

A. 入学当初は多少の差がありますが、中学卒業時にはほぼ解消されます。

内部進学者の特徴

  • 宗教の授業に慣れている
  • 学校生活の流れを理解している
  • 英語力が比較的高い

外部進学者へのサポート

  • 宗教の授業では基礎から指導
  • 学習面での個別サポート
  • 先輩がメンター制度でフォロー

Q6. 学費が高いですが、他校と比べてどうですか?

A. 神奈川の私立女子校としては標準的な水準です。

6年間学費比較

学校名6年間総額
横浜雙葉約600万円
フェリス女学院約580万円
横浜共立学園約590万円
洗足学園約620万円

Q7. 部活動は盛んですか?

A. 文化部が特に活発で、運動部も和気あいあいとした雰囲気です。

活発な部活動

  • 競技かるた部(全国レベル)
  • 聖歌隊(キリスト教行事で活躍)
  • 演劇部(雙葉祭で人気)
  • テニス部(アットホームな雰囲気)

Q8. 進学実績が下がっているという話を聞きましたが?

A. 確かに一時期は下降気味でしたが、近年は回復傾向にあります。

背景

  • 2020年頃は東大合格者が少ない年があった
  • 2021年以降は安定的に東大合格者を輩出
  • 医学部進学者は継続的に20名以上を維持

8. 横浜雙葉高等学校 まとめ

横浜雙葉高等学校について、詳しくご紹介してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

横浜雙葉高等学校の特徴

◆ 学校の強み

  1. 125年の伝統と格式: 神奈川女子御三家としての確固たる地位
  2. 家庭的で温かい校風: 生徒一人ひとりを大切にする教育
  3. 充実した進路指導: カトリック推薦など独自の強み
  4. 優美な環境: 横浜山手の歴史ある美しいキャンパス
  5. 論文力の育成: 大学入試で活かされる記述力

◆ 入試のポイント

  • 偏差値目安: 68(首都圏模試)
  • 入試日程: 2月1日(1期)・2月2日(2期)
  • 倍率: 1期 約2.9倍、2期 約4.3倍
  • 対策開始時期: 小6の9月から過去問演習

◆ 学費情報

  • 初年度: 約141万円
  • 6年間総額: 約600万円
  • 神奈川私立女子校として標準的な水準

こんな生徒におすすめ

横浜雙葉高等学校は、以下のような生徒に特におすすめです。

✓ 適している生徒の特徴

  • 真面目でコツコツと努力できる
  • 温かい人間関係を大切にする
  • 将来は文系分野で活躍したい
  • しっかりとした環境で学びたい
  • 伝統ある学校に憧れがある

✓ 保護者の方へ

  • きめ細かい指導を望む
  • 安心して通わせられる環境を重視
  • 大学進学実績を大切にする
  • 人間性の育成も重視する

最後に

横浜雙葉高等学校は、決して派手さはありませんが、生徒一人ひとりを大切に育ててくれる温かい学校です。

125年の伝統に裏打ちされた教育力と、山手という恵まれた環境の中で、お嬢様らしい品格と確かな学力を身につけることができます。

「徳においては純真に 義務においては堅実に」

この校訓通り、誠実で責任感のある女性を育てることを使命としている横浜雙葉高等学校。

お子様の将来をじっくりと育みたいとお考えの保護者の皆様、ぜひ一度学校説明会に足を運んでみてください。きっと横浜雙葉の魅力を肌で感じていただけるはずです。

受験は大変な道のりですが、目標を持って頑張る皆様を心から応援しています。横浜雙葉高等学校で、充実した6年間を過ごされることを願っています。


【この記事の参考情報】

  • 横浜雙葉中学高等学校 公式ホームページ
  • 四谷大塚・日能研・サピックス各模試データ
  • みんなの高校情報 口コミ投稿
  • 在校生・卒業生へのヒアリング調査

この記事は2025年最新の情報をもとに作成しています。入試要項等の詳細は、必ず学校公式ホームページでご確認ください。