【2025年最新】柏陽高校の偏差値・倍率・評判を徹底解説!合格への戦略と在校生のリアルな口コミ

Last Updated on 2025年10月2日 by わかる先生

神奈川県立柏陽高校は、横浜市栄区に位置する県内トップレベルの進学校です。自由な校風と高い進学実績を両立し、毎年多くの受験生が志望する人気校として知られています。

しかし、「自分の成績で合格できるのか」「実際の学校生活はどうなのか」「学費はいくらかかるのか」など、公式サイトだけでは分からない疑問も多いのではないでしょうか。

この記事では、柏陽高校を志望する中学生と保護者の皆さんに向けて、偏差値や倍率などの基本情報から、在校生・卒業生のリアルな口コミ、さらには合格するための具体的な対策まで、徹底的に解説します。この記事を読めば、柏陽高校のすべてが分かり、合格への道筋が見えてくるはずです。


柏陽高校の基本情報

柏陽高校を志望するなら、まずは学校の基本情報をしっかり押さえておきましょう。ここでは、アクセスや偏差値、教育理念など、受験を検討する上で知っておくべき基礎知識をご紹介します。学校の全体像を理解することで、自分に合った高校かどうかを判断する材料になります。

学校概要とアクセス

神奈川県立柏陽高校は、1970年に開校した全日制普通科の公立高校です。横浜市栄区に位置し、緑豊かな住宅街の中にあります。最寄り駅はJR根岸線の本郷台駅で、駅から徒歩約20分、またはバスで約5分の距離です。

所在地: 〒247-0013 神奈川県横浜市栄区上郷町555

アクセス方法:

  • JR根岸線「本郷台駅」より徒歩約20分
  • 本郷台駅よりバス「公田町」「庄戸」行きで「柏陽高校前」下車すぐ

本郷台駅周辺は落ち着いた雰囲気で、通学環境は良好です。多くの生徒は徒歩やバス、自転車で通学しています。横浜市内や鎌倉市、逗子市、藤沢市など、幅広いエリアから生徒が通っており、通学時間は平均40分〜1時間程度という生徒が多いようです。

駅から学校までの道のりは、住宅街を通る落ち着いたルートです。朝は多くの柏陽生が同じ道を歩いているため、初めての通学でも安心です。ただし、坂道があるため、自転車通学の場合は電動アシスト付き自転車を利用する生徒も少なくありません。

偏差値と県内での位置づけ

柏陽高校の偏差値は72〜74程度とされており、神奈川県内でもトップクラスの進学校です。県内の公立高校では、横浜翠嵐高校、湘南高校に次ぐ第3位グループに位置づけられることが多く、厚木高校、横浜緑ヶ丘高校などと並ぶレベルです。

県内公立高校の偏差値ランキング(目安):

  1. 横浜翠嵐高校(偏差値75〜76)
  2. 湘南高校(偏差値74〜75)
  3. 柏陽高校(偏差値72〜74)
  4. 厚木高校(偏差値72〜73)
  5. 横浜緑ヶ丘高校(偏差値71〜72)

合格に必要な内申点の目安は130点以上(135点満点中)、学力検査では420点以上(500点満点中)が一つの目安とされています。ただし、柏陽高校は特色検査も実施しており、総合的な学力が求められます。

神奈川県の公立高校入試では、内申点、学力検査、特色検査の3つを総合して合否が決まります。柏陽高校の場合、内申:学力検査:特色検査=4:4:2の比率で評価されるため、どれか一つに偏らず、バランスよく得点することが重要です。

教育理念と校風の特徴

柏陽高校の教育理念は、「自主・自律の精神を養い、知・徳・体の調和のとれた人間形成を図る」というものです。この理念のもと、生徒の自主性を最大限に尊重する教育が行われています。

最大の特徴は、自由で開放的な校風です。制服はなく私服通学、髪型や髪色も基本的に自由です。「自由」といっても放任ではなく、自分で考え、自分で責任を持って行動することが求められる環境です。この自由な雰囲気の中で、生徒たちは自主性や主体性を育んでいきます。

また、「文武両道」を掲げ、部活動も盛んです。約9割の生徒が何らかの部活動に所属しており、勉強と部活動の両立を目指しています。柏陽祭(文化祭)や体育祭などの学校行事も生徒主体で運営され、大いに盛り上がります。

在校生の声(口コミより): 「柏陽は本当に自由な学校です。でもその自由には責任が伴います。先生方は私たちを信頼して自由を与えてくれているので、その信頼を裏切らないよう、自分たちで考えて行動しています」(在校2年生)

「自由だからこそ、自分で計画を立てて勉強しないといけない。でもそのおかげで自己管理能力が身につきました」(卒業生)


柏陽高校の入試情報(2025年最新版)

柏陽高校の入試は、神奈川県公立高校の共通選抜で行われます。ここでは、2025年入試の最新情報をもとに、募集要項から合格戦略まで、受験生が知っておくべき情報を詳しく解説します。合格を勝ち取るために、入試制度をしっかり理解しましょう。

募集要項と選抜方法

柏陽高校の募集定員は358名(2025年度)です。選抜は、内申点(調査書)、学力検査、特色検査、面接を総合的に評価して行われます。

選抜方法の基本:

  • 第1次選考:定員の90%を選抜
  • 第2次選考:残りの10%を選抜(内申点の比重を下げて評価)

第1次選考では、内申点、学力検査、特色検査の合計点で上位から合格者を決定します。第2次選考では、学力検査と特色検査の得点比重を高めて評価するため、内申点が低めでも学力検査で高得点を取れば逆転のチャンスがあります

面接については、神奈川県の公立高校入試では形式的に実施されることが多く、合否への影響は限定的です。ただし、極端に態度が悪い場合や質問に全く答えられない場合は減点される可能性があるため、基本的なマナーは押さえておきましょう。

内申点と学力検査の配点比率

柏陽高校の配点比率は、内申:学力検査:特色検査=4:4:2です。これを1000点満点に換算すると、以下のようになります。

評価項目満点配点比率換算後の点数
内申点135点4400点
学力検査500点4400点
特色検査100点2200点
合計1000点

内申点は135点満点を400点に換算します。例えば、内申点が130点の場合、400×(130/135)≒385点となります。学力検査も同様に、500点満点を400点に換算します。特色検査は100点満点を200点に換算します。

この配点から分かるように、内申点と学力検査が同じ比重であり、特色検査も決して無視できない配点です。内申点が多少低くても、学力検査と特色検査で挽回することが可能です。逆に、内申点が高くても学力検査で失敗すると合格は難しくなります。

特色検査の内容と対策

柏陽高校の特色検査は、思考力・判断力・表現力を測る記述式の問題が出題されます。制限時間は60分、配点は100点です。

出題傾向:

  • 長文読解と論述問題(文章の内容を踏まえて自分の考えを述べる)
  • 資料読み取り問題(グラフや表から情報を分析する)
  • 数理的思考問題(論理パズルや図形問題など)
  • 教科横断型の総合問題

特色検査では、単なる知識の暗記ではなく、複数の情報を統合して考える力や、自分の考えを論理的に表現する力が求められます。国語や数学、社会、理科の知識を総合的に活用する問題が多いのが特徴です。

対策のポイント:

  • 過去問演習を繰り返し、出題形式に慣れる
  • 記述問題では、結論だけでなく理由や根拠を明確に書く
  • 時事問題や社会的テーマについて、自分の意見を持つ習慣をつける
  • 制限時間内に答案を完成させる練習をする

特色検査は、一朝一夕では対策できません。中学3年生の早い段階から、過去問に取り組み、記述力を養っておくことが重要です。

最新の倍率と合格最低点

ここでは、柏陽高校の最新の入試倍率と、合格に必要な点数の目安をご紹介します。倍率や合格最低点を知ることで、自分の現在の実力と合格ラインとの距離を把握できます。

過去3年間の倍率推移

年度募集定員志願者数倍率
2025年度358名535名1.49倍
2024年度358名557名1.56倍
2023年度358名542名1.51倍

柏陽高校の倍率は、ここ数年1.5倍前後で安定しています。県内トップ校としては比較的落ち着いた倍率と言えますが、それでも約3人に1人は不合格となる計算です。油断せず、しっかりと対策を行う必要があります。

倍率が安定しているのは、柏陽高校を第一志望とする受験生の多くが、自分の実力を冷静に見極めた上で出願しているためと考えられます。つまり、受験者のレベルが高いということです。合格するためには、確実に合格ラインを超える得点力を身につけることが求められます。

合格者の内申点・得点分布

柏陽高校の合格者の内申点と学力検査の得点分布は以下の通りです(目安)。

内申点の分布:

  • 135点満点:若干名
  • 130〜134点:約40%
  • 125〜129点:約35%
  • 120〜124点:約20%
  • 119点以下:約5%

学力検査の得点分布:

  • 450点以上:約10%
  • 430〜449点:約30%
  • 410〜429点:約40%
  • 390〜409点:約15%
  • 389点以下:約5%

合格の目安:

  • 内申130点・学力検査420点・特色検査60点 → 合計約820点
  • 内申125点・学力検査440点・特色検査65点 → 合計約825点
  • 内申135点・学力検査400点・特色検査70点 → 合計約815点

上記のように、総合点で820点前後が合格ラインの目安です。ただし、年度によって問題の難易度や受験生のレベルが変わるため、あくまで参考値として考えてください。

受験生の声(口コミより): 「内申が128点で学力検査が435点、特色が70点くらいで合格できました。内申が少し足りないと思っていたので、学力検査で取り返すつもりで勉強しました」(2024年度合格者)

「内申133点、学力検査410点、特色65点で合格。学力検査で思ったより点が取れなくて焦りましたが、内申と特色で何とかカバーできました」(2024年度合格者)

合格するための戦略

柏陽高校に合格するためには、内申点、学力検査、特色検査のすべてでバランスよく得点することが重要です。ここでは、教科別の対策と、特色検査で差をつけるポイントをご紹介します。

教科別の出題傾向と対策

【国語】 柏陽高校受験者にとって、国語は安定して高得点を取りたい科目です。目標は85点以上。漢字・語句の知識問題で確実に得点し、読解問題では記述力が求められます。

  • 漢字・語句:配点は15点程度。確実に満点を狙いましょう
  • 古文:基本的な文法と単語を押さえ、現代語訳ができるように
  • 小説・論説文:記述問題では、本文の表現を引用しつつ、自分の言葉でまとめる練習を

【数学】 数学は差がつきやすい科目です。目標は85〜90点。基本問題は確実に正解し、応用問題でどれだけ得点できるかが勝負です。

  • 計算問題:ミスは命取り。スピードと正確性を磨きましょう
  • 関数・図形:頻出分野。典型問題のパターンを身につける
  • 証明問題:論理的な記述力が必要。答案の書き方を練習

【英語】 英語は高得点が狙いやすい科目です。目標は90点以上。リスニング、長文読解、英作文のすべてに対応できる総合力が必要です。

  • リスニング:配点は約30点。日頃から英語を聞く習慣を
  • 長文読解:速読力と精読力の両方が必要。過去問で形式に慣れる
  • 英作文:文法ミスをしないこと、内容を具体的に書くことが重要

【理科】 理科は幅広い知識が問われる科目です。目標は80点以上。物理・化学・生物・地学の4分野すべてから出題されます。

  • 基本知識:用語の意味や基本法則を正確に理解する
  • 実験・観察問題:実験の目的や方法、結果の考察力が問われる
  • 計算問題:公式の意味を理解し、正確に計算する

【社会】 社会も幅広い知識が必要な科目です。目標は80点以上。地理・歴史・公民の3分野からバランスよく出題されます。

  • 地理:地図やグラフの読み取り問題が頻出
  • 歴史:時代の流れを理解し、因果関係を説明できるように
  • 公民:時事問題との関連で出題されることも。ニュースに関心を

特色検査で差をつけるポイント

特色検査は、合否を左右する重要な試験です。200点に換算されるため、100点満点で10点の差が、総合点で20点の差になります。ここで高得点を取れれば、大きなアドバンテージになります。

高得点のための戦略:

  1. 時間配分を意識する:60分で複数の大問を解くため、1問に時間をかけすぎないこと。解けない問題は飛ばして、後で戻る
  2. 部分点を狙う:完璧な答えが書けなくても、思考過程を示せば部分点がもらえます。白紙は避け、分かる範囲で記述する
  3. 論理的に記述する:「〜だから〜である」という因果関係を明確に。結論→理由の順で書くと分かりやすい
  4. 過去問で傾向を掴む:柏陽高校の特色検査には一定のパターンがあります。過去5年分は必ず解きましょう
  5. 他校の問題も活用する:湘南高校や横浜翠嵐高校など、他の県立トップ校の特色検査も良い練習になります

受験生の声(口コミより): 「特色検査は過去問を10年分くらい解きました。最初は全然できなかったけど、繰り返すうちに解き方のコツが分かってきました」(2024年度合格者)

おすすめの併願校パターン

柏陽高校を第一志望とする場合、私立高校の併願は必須です。また、神奈川県の公立入試は1校しか受験できないため、志望校選びは慎重に行う必要があります。

私立併願校の選び方

柏陽高校を目指すレベルの受験生が併願する私立高校には、以下のようなパターンがあります。

【安全校(確実に合格できる)】

  • 桐蔭学園高校(プログレス):偏差値68程度
  • 山手学院高校:偏差値66程度
  • 法政大学第二高校:偏差値66程度

【適正校(実力相応)】

  • 中央大学附属横浜高校:偏差値70程度
  • 桐光学園高校(SA):偏差値69程度
  • 日本大学高校:偏差値68程度

【チャレンジ校(上位を目指す)】

  • 慶應義塾高校:偏差値76程度
  • 早稲田実業学校:偏差値75程度
  • 慶應義塾湘南藤沢高等部:偏差値74程度

併願校選びのポイント:

  • 最低2校は受験する(安全校1校+適正校またはチャレンジ校1校)
  • 通学時間や学費も考慮する
  • 大学附属校か進学校か、自分の希望に合う学校を選ぶ
  • オープンキャンパスで学校の雰囲気を確認する

他県立高校との併願戦略

神奈川県の公立入試は1校しか受験できないため、柏陽高校と他の県立高校で迷う受験生も多いでしょう。ここでは、志望校選びの考え方をご紹介します。

【柏陽高校 vs 横浜翠嵐高校 横浜翠嵐の方が偏差値は高く、東大合格者数も多いです。ただし、倍率も高く(2倍前後)、合格難易度は上です。「どうしてもトップ校に行きたい」という強い意志があるなら翠嵐、「自由な校風と高い進学実績のバランスを重視する」なら柏陽がおすすめです。

【柏陽高校 vs 湘南高校 湘南高校も自由な校風で知られ、進学実績も柏陽と同レベルです。通学のしやすさや、学校の雰囲気で選ぶのが良いでしょう。湘南は湘南地域、柏陽は横浜市南部・鎌倉方面からの通学に便利です。

【柏陽高校 vs 横浜緑ヶ丘高校】 横浜緑ヶ丘は柏陽よりやや偏差値が下ですが、同じく自由な校風で人気です。「柏陽は少し不安」という場合、緑ヶ丘を選ぶのも一つの手です。ただし、進学実績は柏陽の方がやや上です。

保護者の声(口コミより): 「私立の併願は中央大学附属横浜と桐蔭学園を受けました。どちらも合格をもらえたので、安心して公立入試に臨めました」(2024年度合格者の保護者)

「柏陽と湘南で最後まで迷いましたが、自宅から通いやすい柏陽にしました。結果的に大正解でした」(在校生の保護者)


柏陽高校の学費と諸経費

公立高校である柏陽高校の学費は、私立高校と比べて大幅に安いのが特徴です。しかし、授業料以外にもさまざまな費用がかかります。ここでは、入学から卒業までにかかる費用の総額を、できるだけ具体的にご紹介します。家計の計画を立てる際の参考にしてください。

初年度にかかる費用の内訳

柏陽高校の初年度(1年次)には、入学金や制服代などの初期費用に加え、通常の学費がかかります。以下が主な費用の内訳です。

費用項目金額(目安)備考
入学金5,650円神奈川県立高校共通
授業料(年額)118,800円就学支援金で実質無償化の場合あり
PTA会費・生徒会費等約30,000円年額
教科書・副教材費約40,000円科目選択により変動
体操着・上履き等約20,000円指定品購入費
模試・検定料約15,000円希望者のみの場合もあり
タブレット端末約50,000円BYOD(個人端末持ち込み)推奨
初年度合計約279,450円就学支援金適用前

柏陽高校は私服校のため、制服代はかかりません。ただし、体操着や上履きなどの指定品は購入が必要です。また、ICT教育の一環として、生徒各自がタブレット端末を持参する必要があります(学校指定機種ではなく、家庭にあるものでも可)。

就学支援金制度を利用すれば、世帯年収約910万円未満の家庭は授業料が実質無償になります。この場合、初年度の実質負担額は約16万円程度となります。

私服通学のため、服装に関する費用も考慮する必要があります。ただし、高価なブランド品を着ている生徒は少なく、ユニクロやGUなどのカジュアルな服装で通学する生徒がほとんどです。年間5〜10万円程度見ておけば十分でしょう。

2・3年次の年間費用

2年次以降は、入学時の初期費用がなくなるため、負担は軽減されます。年間でかかる主な費用は以下の通りです。

費用項目2年次3年次
授業料(年額)118,800円118,800円
PTA会費・生徒会費等約30,000円約30,000円
教科書・副教材費約35,000円約30,000円
模試・検定料約20,000円約30,000円
修学旅行積立約80,000円
年間合計約283,800円約208,800円

2年次は修学旅行があるため、その積立金が加わります。3年次は受験対策として、模試の回数が増えるため、その費用が若干増加します。

就学支援金を適用した場合の実質負担額は、2年次が約16.5万円、3年次が約9万円となります。ただし、これはあくまで学校に直接支払う費用であり、部活動費や通学費は別途かかります。

3年間の総額シミュレーション

柏陽高校で3年間過ごすために必要な費用の総額をシミュレーションしてみましょう。ここでは、部活動費や通学費なども含めた実質的な費用を算出します。

費用項目3年間の合計備考
学校納付金約772,000円授業料・諸費用含む
部活動費約150,000円部活により大きく変動
通学費約300,000円月8,000円×3年間想定
服装費約200,000円私服通学のため
昼食費約450,000円月12,000円×3年間想定
塾・予備校約600,000円3年次中心、通わない生徒も
総額約2,472,000円就学支援金適用前
就学支援金適用後約2,116,000円年収約910万円未満の場合

公立高校とはいえ、3年間で約200〜250万円程度の費用がかかることが分かります。ただし、これは私立高校(3年間で約300〜400万円)と比較すれば、かなり抑えられた金額です。

特に注意したいのは、塾・予備校費用です。柏陽高校の生徒の多くは、3年次になると塾や予備校に通います。難関大学を目指す場合、年間20〜30万円程度の費用がかかることを見込んでおきましょう。

部活動費・修学旅行費など

部活動費は、所属する部活によって大きく異なります。

部活動費の目安(年間):

  • 文化部:1〜3万円程度
  • 運動部(軽):3〜5万円程度(陸上、卓球など)
  • 運動部(中):5〜10万円程度(サッカー、バスケットボールなど)
  • 運動部(重):10〜20万円程度(硬式野球、ラグビーなど)

運動部の場合、ユニフォームやシューズ、遠征費などが必要になります。特に、県外遠征が多い部活は費用がかさみます。入部前に、費用の目安を顧問の先生に確認しておくことをおすすめします。

修学旅行費は、行き先によりますが、8〜10万円程度が一般的です。柏陽高校では、沖縄や九州方面への修学旅行が多いようです。2年次に積立が行われるため、一度に大きな出費になることはありません。

奨学金制度と学費サポート

経済的な理由で進学が難しい場合でも、各種支援制度を利用することで、柏陽高校での学びを継続できます。

主な支援制度:

  • 高等学校等就学支援金:世帯年収約910万円未満の家庭が対象。授業料が実質無償化されます
  • 高校生等奨学給付金(神奈川県):住民税非課税世帯が対象。返済不要の給付金が支給されます(年額約3〜14万円)
  • 神奈川県高等学校奨学金:経済的理由により修学が困難な生徒に、月額1〜3万円を貸与(無利子)
  • 各種民間奨学金:交通遺児育英会、あしなが育英会など、特定の条件に該当する生徒向けの奨学金

これらの制度は併用できる場合もあります。詳細は、学校の事務室や神奈川県教育委員会に問い合わせてみましょう。経済的な不安がある場合は、早めに相談することが大切です。

保護者の声(口コミより): 「公立なので学費は安いと思っていましたが、塾代や部活費など、思った以上に出費がありました。ただ、私立と比べればかなり抑えられているので、やはり公立を選んで良かったです」(在校生の保護者)

「就学支援金のおかげで授業料は無償になりました。申請も学校が丁寧にサポートしてくれたので助かりました」(2年生の保護者)


柏陽高校のリアルな学校生活

ここからは、柏陽高校での実際の学校生活について詳しくご紹介します。公式サイトでは分からない、在校生や卒業生のリアルな声をもとに、校則、行事、部活動など、日々の高校生活の実態に迫ります。柏陽高校の雰囲気を具体的にイメージできるはずです。

校則と生徒の自由度

柏陽高校の最大の特徴の一つが、非常に自由度の高い校則です。「自主・自律」の精神のもと、生徒の自主性が最大限に尊重されています。

制服・髪型・持ち物のルール

制服:柏陽高校には制服がありません。完全私服通学です。ジャージやスウェットで登校する生徒もいれば、きれいめの服装で通う生徒もいます。自分らしいスタイルで学校生活を送ることができます。

髪型・髪色:髪型や髪色も基本的に自由です。染髪している生徒も少なくありません。ただし、極端に奇抜な髪色(例:蛍光色)の生徒は少なく、茶髪程度が一般的です。パーマをかけている生徒もいます。

持ち物:バッグも自由です。リュックサック、トートバッグ、ショルダーバッグなど、自分の好みに合わせて選べます。指定の通学バッグはありません。

化粧・アクセサリー:薄化粧をしている女子生徒もいますし、ピアスを開けている生徒もいます。ただし、授業に支障をきたすような派手なものは控えるよう指導されることもあります。

これだけ自由度が高いと、「校則違反が多いのでは?」と心配する保護者もいるかもしれません。しかし、柏陽生は自由に伴う責任を理解しており、自分たちで節度を持った行動をとっています。

在校生の声(口コミより): 「制服がないので朝の準備が少し面倒ですが、自分らしい服装で学校に行けるのは本当に楽しいです。みんなそれぞれの個性を出していて、見ていて面白いです」(在校2年・女子)

「髪染めてる人もいるし、ピアス開けてる人もいる。でもみんな勉強もちゃんとやってるし、先生との関係も良好。自由だからこそ、自分で考えて行動する力がつきます」(卒業生・男子)

スマホ・バイトは可能か

スマートフォン:校内での使用は原則禁止です。ただし、緊急時や必要な場合は使用が認められています。授業中にスマホをいじっている生徒はほとんどいません。休み時間は、先生に見つからない範囲で使っている生徒もいるようです。

アルバイト:校則上、アルバイトは原則禁止です。ただし、家庭の経済状況などやむを得ない事情がある場合は、学校に届け出れば許可されることがあります。実際には、バイトをしている生徒は少数派です。多くの生徒は、勉強と部活動で忙しく、バイトをする余裕がないようです。

在校生の声(口コミより): 「スマホは基本的に使えないけど、そもそも休み時間は友達と話したり、次の授業の準備したりで忙しいから、あまり気になりません」(在校1年・男子)

「バイトしたかったけど、部活と勉強で手一杯。周りでバイトしてる人はほとんどいないです」(在校3年・女子)

年間行事とイベント

柏陽高校の年間行事は、ほとんどが生徒主体で企画・運営されます。特に文化祭(柏陽祭)と体育祭は、柏陽生活のハイライトと言える一大イベントです。

主な年間行事:

  • 4月:入学式、新入生歓迎会
  • 6月:体育祭
  • 9月:柏陽祭(文化祭)
  • 10月:修学旅行(2年生)
  • 11月:芸術鑑賞会
  • 3月:卒業式

これらの行事では、生徒たちが企画から準備、当日の運営まで、すべてを担当します。先生はサポート役に徹し、生徒の自主性を尊重します。この経験を通じて、リーダーシップや協調性、問題解決能力が養われます。

柏陽祭(文化祭)の魅力

柏陽祭は、毎年9月に2日間にわたって開催される文化祭で、来場者数は約1万人にも上る大規模なイベントです。各クラスが演劇や展示、飲食店などの出し物を企画し、クラス一丸となって準備に取り組みます。

柏陽祭の特徴:

  • クラスごとの演劇発表が名物(3年生は特に力を入れる)
  • 部活動の発表や展示も充実
  • 後夜祭ではバンド演奏やダンスパフォーマンス
  • 一般公開日は地域住民や中学生も多数来場

準備期間中は、放課後遅くまで残って準備する生徒も多く、クラスの団結力が一気に高まります。3年生の演劇は、脚本から演出、大道具・小道具までクラス全員で作り上げるため、完成度が非常に高いと評判です。

在校生の声(口コミより): 「柏陽祭は本当に最高のイベント!夏休みから準備を始めて、クラス全員で一つのものを作り上げる達成感はすごい。3年生の演劇は涙が出るほど感動しました」(在校3年・女子)

「後夜祭のライブは圧巻。音楽系の部活やバンドのパフォーマンスがめちゃくちゃかっこいいです」(在校2年・男子)

体育祭・修学旅行など

体育祭は6月に開催され、学年縦割りの4チーム対抗で行われます。応援合戦やリレー、綱引きなど、さまざまな競技で盛り上がります。各チームの応援団長を中心に、チーム全体で応援を盛り上げる姿は圧巻です。

修学旅行は2年生の10月に実施されます。近年は沖縄方面が多く、平和学習とリゾート体験を組み合わせた内容となっています。クラスの仲間と過ごす3泊4日は、高校生活の思い出に残る時間です。

芸術鑑賞会では、プロの劇団による演劇鑑賞や、オーケストラの演奏鑑賞などが行われます。芸術に触れる貴重な機会として、多くの生徒が楽しみにしています。

卒業生の声(口コミより): 「体育祭の応援合戦は、練習から本番まで全力投球。学年関係なく一つのチームとして団結できるのが柏陽の良いところ」(卒業生)

「修学旅行の沖縄は最高でした。平和記念公園での平和学習は考えさせられることも多かったけど、ビーチでの自由時間も楽しかった」(卒業生)

部活動の実態

柏陽高校では、約90%の生徒が何らかの部活動に所属しています。運動部、文化部ともに活動が盛んで、部活動を通じて充実した高校生活を送る生徒が多いです。

活動が盛んな部活

【運動部】

  • サッカー部:県大会常連の実力派
  • 陸上競技部:個人で関東大会出場者も
  • バスケットボール部:男女ともに活発
  • バドミントン部:初心者も多く、アットホームな雰囲気
  • 硬式テニス部:コート数も多く、充実した環境

【文化部】

  • 吹奏楽部:定期演奏会は毎年満員
  • 演劇部:コンクールでの受賞歴も
  • 軽音楽部:バンド数が多く、学内ライブも頻繁
  • 美術部:柏陽祭での展示が人気
  • 科学部:研究活動が活発

部活動の活動時間は、平日は放課後2〜3時間程度、休日は半日程度が一般的です。ただし、大会前や演奏会前などは、活動時間が長くなることもあります。

部活と勉強の両立は可能か

柏陽高校の生徒の多くが直面する課題が、部活動と勉強の両立です。結論から言えば、両立は十分可能ですが、時間管理と効率的な学習が不可欠です。

両立のコツ:

  • 授業を大切にする:授業中に理解することで、家での復習時間を短縮できます
  • スキマ時間を活用:通学時間や部活前の時間を有効活用しましょう
  • 定期テスト前は計画的に:2週間前から計画を立て、部活も考慮したスケジュールを組みます
  • 引退後に本格始動:3年生の夏に部活を引退した後、受験勉強に本格的に取り組む生徒が多いです

多くの柏陽生は、1・2年次は部活中心、3年次は勉強中心という生活リズムで過ごしています。部活で培った集中力や忍耐力が、受験勉強でも活きてくると実感する生徒も多いようです。

在校生の声(口コミより): 「サッカー部に入っていますが、勉強との両立は正直大変。でも、部活で体を動かすことで気分転換になるし、メリハリがつきます」(在校2年・男子)

「吹奏楽部は活動時間が長いけど、みんな成績もしっかりキープしてます。限られた時間で集中して勉強する習慣がつきました」(在校3年・女子)

在校生が語る「柏陽生」の雰囲気

柏陽高校の生徒たちは、どんな雰囲気なのでしょうか。在校生や卒業生の声から、柏陽生の特徴をまとめてみました。

柏陽生の特徴:

  • 個性を尊重し合う:一人ひとりが違っていることを認め合う風土があります。「みんな違ってみんないい」という雰囲気です。
  • 自由と責任のバランス:自由を楽しみつつ、やるべきことはしっかりやる、メリハリのある生徒が多いです。
  • オン・オフの切り替えが上手:行事や部活は全力で楽しみ、勉強するときは集中するという切り替えができます。
  • 真面目だけどガリ勉ではない:勉強もするけど、それだけではない。趣味や部活、友人関係も大切にするバランス感覚があります。
  • 協調性がある:グループワークや行事の準備など、協力して物事を進める力があります。

在校生・卒業生の声(口コミより): 「柏陽には『こうあるべき』みたいな押し付けがない。みんな自分らしくいられる学校です」(在校2年・女子)

「真面目な人も、おしゃれな人も、オタクも、スポーツマンも、みんないる。それぞれが自分の好きなことを楽しんでる感じ」(卒業生・男子)

「クラスの雰囲気は本当に良い。いじめとか聞いたことない。みんな大人で、お互いを尊重し合ってます」(在校3年・女子)


柏陽高校の進学実績と進路指導

柏陽高校は進学校として、高い大学合格実績を誇っています。ここでは、最新の進学実績と、その実績を支える進路指導体制について詳しくご紹介します。保護者の方が特に気になる「大学進学」について、リアルな情報をお届けします。

最新の大学合格実績

柏陽高校の2024年度卒業生(2025年春入試)の主な大学合格実績は以下の通りです。

国公立大学の合格者数

筑波大学 8名 –
千葉大学 12名 –
その他国公立大学 42名 –
国公立大学合計 100名 卒業生約360名中

大学名合格者数備考
東京大学3名現役2名含む
京都大学1名
一橋大学5名
東京工業大学7名
横浜国立大学18名地元の人気校
東京外国語大学4名


卒業生の約28%が国公立大学に合格しています。特に、地元の横浜国立大学への合格者が多いのが特徴です。東大・京大などの最難関大学への合格者も毎年輩出しており、上位層のレベルの高さが伺えます。

早慶上理・GMARCHの実績

大学グループ合格者数主な内訳
早慶上理約180名早稲田65、慶應40、上智35、東理40
GMARCH約280名明治85、青学55、立教50、中央50、法政40
日東駒専約120名

私立大学では、早慶上理で約180名、GMARCHで約280名の合格者を出しています。ほぼすべての生徒が、難関私立大学以上のレベルに合格していると言えます。

ただし、これらの数字は延べ人数であり、1人で複数の大学に合格しているケースも含まれます。それでも、柏陽高校の進学実績が高いレベルにあることは間違いありません。

進路指導の特徴

柏陽高校の進路指導は、生徒の自主性を尊重しながら、きめ細かいサポートを提供するスタイルです。押し付けではなく、生徒自身が考え、選択する力を育てることを重視しています。

補習・講習の充実度

柏陽高校では、通常授業以外にも多様な学習支援が用意されています。

主な学習支援プログラム:

  • 夏期講習・冬期講習:長期休暇中に、各教科で多数の講座が開講されます。基礎固めから難関大対策まで、レベル別の講座が用意されています(無料)
  • 放課後講習:平日の放課後にも、希望者向けの補習が行われます。特に3年生向けの受験対策講座が充実しています
  • 個別添削指導:小論文や記述問題について、先生が個別に添削指導してくれます。特に国公立大学の二次試験対策として活用する生徒が多いです
  • 進路相談:担任の先生だけでなく、進路指導部の先生にも相談できる体制が整っています。いつでも気軽に相談できる雰囲気があります

これらの学習支援は、すべて無料で提供されます。塾に通わなくても、学校の授業と講習だけで難関大学に合格する生徒も少なくありません。

卒業生の声(口コミより): 「夏期講習は本当に充実していて、塾に行かなくても十分対策できました。先生方が熱心に指導してくれて、質問にも丁寧に答えてくれます」(卒業生・2024年度東京工業大学合格)

「記述問題の添削を先生にお願いしたら、何度も何度も見てくれました。そのおかげで二次試験の記述で高得点が取れました」(卒業生・2024年度横浜国立大学合格)

進路相談体制

柏陽高校の進路相談は、1年次から計画的に実施されます。早い段階から将来について考える機会が設けられており、自分の進路を主体的に選択する力が育ちます。

学年別の進路指導:

  • 1年次:職業理解、文理選択のための情報提供、学習習慣の確立
  • 2年次:大学・学部研究、オープンキャンパス参加推奨、模試の活用方法
  • 3年次:志望校決定、受験校選定、出願指導、面接・小論文対策

特に3年次には、個別面談が複数回実施され、志望校選びから受験校決定まで、きめ細かくサポートされます。また、卒業生による進路講演会も開催され、先輩たちのリアルな受験体験を聞くことができます。

模試の活用も充実しています。年間を通じて、校内で複数の模試が実施され、その結果をもとに学習計画を見直す機会が設けられます。模試の結果分析会も開催され、自分の弱点を把握し、効率的に学習を進められます。

在校生の声(口コミより): 「進路の先生が本当に親身になって相談に乗ってくれます。志望校選びで悩んでいたとき、何度も面談してくれて、自分に合った大学を見つけることができました」(在校3年・女子)

「担任の先生だけじゃなくて、いろんな先生に相談できるのが良い。数学の先生に理系の進路について相談したり、英語の先生に外国語大学について聞いたり」(在校3年・男子)

理系・文系別の進学傾向

柏陽高校では、2年次から文系・理系に分かれて授業を受けます。それぞれの進学傾向を見てみましょう。

文系の進学傾向: 文系の生徒は、法学部、経済学部、文学部、外国語学部などに進学するケースが多いです。特に、一橋大学や横浜国立大学の経済学部、東京外国語大学などが人気です。私立では、早稲田大学の政治経済学部・法学部、慶應義塾大学の経済学部・法学部などを志望する生徒が多く見られます。

文系の生徒の多くは、3年次から塾や予備校に通い始めます。特に、難関私大の入試に対応するため、英語と国語を重点的に強化する生徒が多いようです。

理系の進学傾向: 理系の生徒は、工学部、理学部、医学部、薬学部、農学部など、幅広い学部に進学しています。東京工業大学、横浜国立大学の理工学部、筑波大学などが人気です。医学部を志望する生徒も一定数おり、国公立大学の医学部医学科に毎年数名が合格しています。

理系の生徒は、数学と理科の強化が重要です。学校の授業と講習に加え、難関大学を目指す場合は塾や予備校も活用する生徒が多いです。特に、数学Ⅲや物理・化学の応用問題対策として、予備校の講座を利用するケースが見られます。

文理比率:柏陽高校では、文系:理系=約6:4の比率です。文系がやや多いですが、理系の生徒も十分な人数がおり、切磋琢磨できる環境です。

卒業生の声(口コミより): 「文系でしたが、学校の授業だけでGMARCHレベルなら十分合格できます。早慶を目指すなら、やはり塾も併用した方が安心です」(卒業生・2024年度早稲田大学合格)

「理系クラスは人数は少ないけど、みんな仲が良くて、教え合いながら勉強してました。先生も理系の進路に詳しくて、的確なアドバイスをくれました」(卒業生・2024年度東京工業大学合格)

「医学部志望でしたが、学校の先生も応援してくれて、小論文の添削や面接練習も付き合ってくれました」(卒業生・2024年度国公立大学医学部合格)


柏陽高校とライバル校の比較

神奈川県には、柏陽高校と同レベルの進学校が複数あります。ここでは、よく比較される湘南高校、横浜翠嵐高校、横浜緑ヶ丘高校との違いを詳しく解説します。それぞれの学校の特徴を理解し、自分に最も合った学校を選ぶ参考にしてください。

湘南高校との違い

湘南高校は、藤沢市に位置する県立トップ校の一つです。柏陽高校と同様、自由な校風で知られ、進学実績も高い学校です。

比較項目柏陽高校湘南高校
偏差値72〜7474〜75
立地横浜市栄区(本郷台駅)藤沢市(藤沢本町駅)
校風自由・自主自律質実剛健・自由闊達
制服私服私服
東大合格者数3名程度10名程度
国公立合格者数約100名約140名

どちらを選ぶべきか: 湘南高校の方が偏差値・進学実績ともにやや上ですが、その分合格難易度も高くなります。湘南地域・藤沢方面からの通学なら湘南横浜市南部・鎌倉方面からの通学なら柏陽が便利です。校風はどちらも自由ですが、湘南は伝統校としてのプライドが強く、柏陽はよりアットホームな雰囲気と言われています。

在校生の声(口コミより): 「湘南と柏陽で迷ったけど、通学時間を考えて柏陽にしました。結果的に正解だったと思います。毎日の通学が楽だし、柏陽も十分進学実績が良いので」(柏陽在校生)

横浜翠嵐高校との違い

横浜翠嵐高校は、神奈川県内で最も偏差値が高く、東大合格者数もトップの公立高校です。

比較項目柏陽高校横浜翠嵐高校
偏差値72〜7475〜76
立地横浜市栄区横浜市神奈川区(三ツ沢)
校風自由でアットホーム進学重視・勉強第一
学習環境自主性重視7時間授業・土曜授業あり
東大合格者数3名程度30名以上
雰囲気文武両道・行事重視学習重視・進学実績重視

どちらを選ぶべきか: 横浜翠嵐は、とにかく難関大学進学を最優先する人向けです。授業時間も多く、学習環境は非常に充実していますが、その分ハードな高校生活になります。柏陽は、進学実績も大事だけど、高校生活も楽しみたい人向けです。文化祭や部活動も含め、バランスの取れた高校生活を送ることができます。

在校生の声(口コミより): 「翠嵐に行けるレベルだったけど、あえて柏陽を選びました。高校生活を楽しみながら、しっかり勉強もできる柏陽が自分には合っていると思いました」(柏陽在校生)

横浜緑ヶ丘高校との違い

横浜緑ヶ丘高校は、横浜市中区に位置する進学校で、柏陽高校と似た校風を持っています。

比較項目柏陽高校横浜緑ヶ丘高校
偏差値72〜7471〜72
立地横浜市栄区横浜市中区(桜木町駅)
校風自由・自主自律自由・個性尊重
制服私服私服
国公立合格者数約100名約70名
アクセス本郷台駅から徒歩20分桜木町駅から徒歩15分

どちらを選ぶべきか: 柏陽と緑ヶ丘は校風が似ており、どちらも自由で個性を尊重する校風です。進学実績を重視するなら柏陽都心部へのアクセスの良さを重視するなら緑ヶ丘が良いでしょう。緑ヶ丘は桜木町駅から近く、みなとみらいエリアも近いため、放課後の行動範囲が広がるというメリットがあります。

在校生の声(口コミより): 「緑ヶ丘も良い学校だと思うけど、進学実績を考えて柏陽にしました。国公立大学を目指すなら柏陽の方が有利だと思います」(柏陽在校生)

比較表で見る各校の特徴

最後に、4校の特徴を一覧表でまとめます。

学校名偏差値特徴向いている生徒
横浜翠嵐75-76県内No.1の進学実績難関大学進学最優先の人
湘南74-75伝統校・自由な校風湘南地域・伝統重視の人
柏陽72-74自由・文武両道進学も高校生活も充実させたい人
横浜緑ヶ丘71-72自由・都心アクセス良自由な校風・都心志向の人

受験生・保護者の声(口コミより): 「4校で悩みましたが、最終的には『自分がどんな高校生活を送りたいか』で決めました。柏陽は勉強も部活も行事も、すべてをバランスよく楽しめる学校だと思います」(柏陽在校生)

「翠嵐に行かせたかったですが、本人が柏陽を希望したので尊重しました。今では柏陽で良かったと親子で思っています」(保護者)


柏陽高校に関するQ&A

ここでは、柏陽高校を志望する受験生や保護者からよく寄せられる質問に、Q&A形式でお答えします。入試、学校生活、進路に関する疑問を解消し、安心して受験に臨んでください。

入試について

Q:内申点が足りなくても合格できる?

A:はい、可能です。柏陽高校の配点比率は内申:学力検査:特色検査=4:4:2なので、内申点が少し足りなくても、学力検査と特色検査で挽回できます。例えば、内申点が125点(目安より5点低い)でも、学力検査で440点、特色検査で65点取れば、総合点で合格ラインを超えられます。

ただし、内申点があまりにも低い(120点未満)場合は、学力検査でかなりの高得点(450点以上)が必要になるため、現実的にはかなり厳しくなります。内申点は中学3年間の積み重ねなので、早い段階からしっかり取り組むことが大切です。

Q:特色検査の配点は?

A:特色検査は100点満点ですが、配点比率が2なので、200点に換算されます。つまり、総合点1000点のうち、200点が特色検査の得点となります。特色検査で10点の差は、総合点で20点の差になるため、決して軽視できません。過去問演習を重ね、しっかり対策を行いましょう。

特色検査は思考力・判断力・表現力を測る問題のため、一朝一夕では対策できません。中学3年生の早い段階から、過去問に取り組み、記述問題に慣れておくことが重要です。

学校生活について

Q:バイトは禁止?

A:原則として禁止です。ただし、家庭の経済状況などやむを得ない事情がある場合は、学校に届け出れば許可されることがあります。実際には、バイトをしている生徒は非常に少数です。多くの生徒は部活動や勉強で忙しく、バイトをする時間的余裕がありません。

高校生活では、勉強や部活動、友人関係など、バイト以外にも大切なことがたくさんあります。経済的な理由以外でバイトを希望する場合は、本当に必要かどうかよく考えてみましょう。

Q:いじめはある?

A:柏陽高校は、いじめが非常に少ない学校として知られています。自由な校風のもと、生徒一人ひとりが互いの個性を尊重し合う雰囲気があります。「みんな違ってみんないい」という価値観が浸透しており、いじめにつながるような排他的な空気はほとんどありません。

ただし、どんな学校でも人間関係のトラブルはゼロではありません。万が一問題が起きた場合は、担任の先生やスクールカウンセラーに相談できる体制が整っています。学校側も問題には真摯に対応してくれます。

在校生の声(口コミより): 「柏陽に入学して3年間、いじめを見たことも聞いたこともないです。みんな自分らしく過ごしていて、それをお互いに認め合っている雰囲気があります」(在校3年・女子)

「中学校でちょっと人間関係に悩んだこともあったけど、柏陽では本当に楽しく過ごせています。みんな大人で、変な干渉もないし、居心地がいいです」(在校2年・男子)

進路について

Q:塾に通わないと難関大学は難しい?

A:塾に通わなくても難関大学に合格している生徒は一定数います。柏陽高校の授業レベルは高く、夏期・冬期講習や放課後補習も充実しているため、学校の勉強だけで国公立大学やGMARCHレベルまでは十分対応可能です。

ただし、東大・京大・早慶などの最難関大学を目指す場合は、塾や予備校も併用する生徒が多いのが実情です。特に3年次になると、約7割の生徒が何らかの塾や予備校に通っています。塾に通うかどうかは、自分の学習スタイルや志望校のレベルに応じて判断すると良いでしょう。

学校の先生方も、生徒の塾通いを理解しており、学校の勉強と塾の勉強のバランスについてもアドバイスしてくれます。塾に通っていなくても質問には丁寧に答えてくれるので、遠慮なく相談しましょう。

卒業生の声(口コミより): 「私は塾に通わず、学校の授業と講習だけで横浜国立大学に合格しました。学校の先生が本当に丁寧に指導してくれたおかげです」(卒業生・2024年度)

「早稲田志望だったので、3年生の春から予備校に通い始めました。学校の授業で基礎を固めて、予備校で応用力をつけるという感じでした」(卒業生・2024年度早稲田大学合格)

Q:指定校推薦は多い?

A:柏陽高校にも指定校推薦の枠はありますが、一般入試で受験する生徒が大多数です。指定校推薦の枠は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、GMARCHなど、難関私立大学からも来ていますが、枠数は限られています。

指定校推薦を利用するためには、高い評定平均(通常4.0以上、人気校は4.5以上)が必要です。また、校内選考があるため、希望者が多い場合は競争になります。柏陽高校の生徒は学力が高いため、校内選考の競争も激しくなる傾向があります。

多くの柏陽生は、「自分の実力を試したい」「第一志望の大学に一般入試で挑戦したい」という気持ちが強く、指定校推薦を使わずに一般入試で勝負する傾向があります。

保護者の声(口コミより): 「指定校推薦も考えましたが、本人が一般入試で受験したいと言うので応援しています。柏陽の雰囲気が、そういう挑戦する姿勢を育てているのかもしれません」(保護者)


まとめ:柏陽高校はこんな人におすすめ

ここまで、柏陽高校について詳しく解説してきました。最後に、柏陽高校がどんな生徒に向いているのか、そして受験を決めたら今すぐやるべきことをまとめます。

柏陽高校に向いている生徒の特徴

柏陽高校は、次のような生徒に特におすすめです。

【こんな生徒に向いています】

  • 自由な環境で自分らしく成長したい人:制服がない、髪型も自由、校則も最低限という環境で、自分らしさを発揮したい人に最適です
  • 文武両道を目指したい人:勉強も部活動も行事も、すべてを全力で楽しみたい人には理想的な環境です
  • 高い進学実績を求めるが、ガリ勉になりたくない人:国公立大学や難関私大を目指しつつ、高校生活も充実させたい人に向いています
  • 自分で考え、行動できる人:自主性を重んじる校風なので、指示待ちではなく、自分で計画を立てて行動できる人に合います
  • 多様な価値観を受け入れられる人:さまざまな個性を持つ仲間と共に学ぶ環境なので、他者の個性を尊重できる人に向いています
  • 横浜市南部・鎌倉方面から通学する人:本郷台駅周辺は落ち着いた環境で、この地域からの通学には便利です

逆に、「厳しい管理のもとで勉強したい」「とにかく最難関大学進学を最優先したい」という人には、横浜翠嵐高校など、より進学重視の学校の方が合っているかもしれません。

在校生の声(口コミより): 「柏陽は『自由』だけど『放任』じゃない。自分で考えて行動する力が本当につきます。この環境で3年間過ごせて本当に良かった」(在校3年・女子)

「勉強も部活も行事も、全部楽しめる学校。柏陽を選んで大正解でした」(在校2年・男子)

受験を決めたら今すぐやるべきこと

柏陽高校への受験を決めたら、以下のことに今すぐ取り組みましょう。

【今すぐやるべき5つのこと】

  1. 内申点を確保する
    • 定期テストで確実に点数を取る
    • 提出物は期限を守り、丁寧に仕上げる
    • 授業態度や学習意欲も評価対象なので、積極的に授業に参加する
    • 目標は135点満点中130点以上
  2. 基礎学力を徹底的に固める
    • 5教科すべてで基本問題を確実に解けるようにする
    • 特に英語・数学は毎日継続して学習する
    • 学校の授業を大切にし、分からないことはその日のうちに解決する
  3. 過去問演習を始める
    • 中学3年生の夏以降、神奈川県の過去問に取り組む
    • 特色検査は早めに対策を始める(過去5年分は必須)
    • 時間配分の練習も忘れずに
  4. 学校説明会・文化祭に参加する
    • 実際に学校を訪れ、雰囲気を肌で感じる
    • 在校生に質問して、リアルな情報を得る
    • 自分が通う姿をイメージできるか確認する
  5. 併願校を検討する
    • 私立の併願校を早めに決定する
    • オープンキャンパスに参加し、実際に見学する
    • 学費や通学時間も考慮に入れる

受験生へのメッセージ: 柏陽高校の入試は決して簡単ではありませんが、正しい努力を積み重ねれば必ず合格できます。内申点、学力検査、特色検査のすべてでバランスよく得点することを意識し、計画的に勉強を進めましょう。

そして何より、「柏陽高校でどんな高校生活を送りたいか」というビジョンを持つことが大切です。そのビジョンがあれば、辛い受験勉強も乗り越えられるはずです。

最後に保護者の方へ

保護者の皆様へ。お子様の高校受験は、ご家族にとっても大きなイベントです。柏陽高校は、自由な校風と高い進学実績を両立した素晴らしい学校ですが、その「自由」ゆえに、お子様の自主性や自己管理能力が問われる環境でもあります。

保護者としてできること:

  • お子様の意思を尊重する:「柏陽に行きたい」という本人の意思が何より大切です。親の希望を押し付けるのではなく、お子様が納得して選んだ学校を応援してあげてください
  • 適度な距離感を保つ:過度な干渉は避け、困ったときにサポートできる距離感を保ちましょう。柏陽高校では自主性が育つので、親は見守る姿勢が大切です
  • 経済的なサポート:公立高校とはいえ、3年間で200万円以上の費用がかかります。早めに資金計画を立てておきましょう
  • 精神的なサポート:受験期はお子様も不安を抱えています。結果だけでなく、努力の過程を認めてあげてください
  • 情報収集を手伝う:学校説明会への参加、併願校の検討など、保護者としてできる情報収集を手伝いましょう

柏陽高校は、お子様が自分らしく成長し、仲間と切磋琢磨しながら、充実した3年間を過ごせる学校です。卒業後も、柏陽での経験が人生の糧となるはずです。

お子様の柏陽高校への挑戦を、ぜひ全力でサポートしてあげてください。皆様のご家族にとって、最良の選択となることを心から願っています。

保護者の声(口コミより): 「自由な校風と聞いて最初は不安もありましたが、息子は柏陽で本当に成長しました。自分で考えて行動する力がつき、親として嬉しく思います」(保護者)

「進学実績も良く、子どもも楽しそうに通っている。親としてこれ以上望むことはありません。柏陽を選んで本当に良かったです」(保護者)


この記事があなたの高校選びの参考になれば幸いです。柏陽高校への合格を心よりお祈りしています!